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復楽園 ふくらくえんParadise Regained

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

復楽園
ふくらくえん
Paradise Regained

イギリスの詩人 J.ミルトン叙事詩。 1671年刊。『失楽園』の続編ともいうべきもので,イエスサタンのあらゆる誘惑にうちかち,アダムとイブによって失われた楽園の回復をもたらす。

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デジタル大辞泉の解説

ふくらくえん〔フクラクヱン〕【復楽園】

《原題Paradise Regainedミルトンの叙事詩。4巻。1671年刊。「失楽園」の続編。キリストサタンの誘惑にあい、それに打ち勝つまでを描く。

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大辞林 第三版の解説

ふくらくえん【復楽園】

ミルトンの叙事詩。1671年刊。「失楽園」の続編。新約聖書に材を取り、荒野におけるサタンの誘惑にキリストが打ち勝つ過程を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

復楽園
ふくらくえん
Paradise Regained

イギリスの詩人ミルトンの叙事詩。1671年刊。四巻からなる。素材としては『新約聖書』の共観福音(ふくいん)書、とくに「ルカ伝」の記事が用いられている。キリストが救世主、贖罪主(しょくざいしゅ)としての自覚をもち、宣教の生涯に入る前、悪魔(セイタン)の誘惑にあい、これに打ち勝つ物語が、この詩の中心となっている。これらの誘惑は、なんらかの形で人間が経験するものであるが、キリストが人間的次元における存在から、神の子としての自覚を確立する過程において、これらを拒否する姿を描くことによって、ミルトンは自らの内面における浄化の過程を描いたといえる。また、同時に、キリストが贖罪主としての自覚を得たことによって、失われた楽園がふたたび人間に与えられる可能性が生じたことを、作者はいおうとしている。[平井正穂]

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