翻訳|microclimate
地表面から地上1.5mくらいの間の大気層(接地気層)の気候。地表面の状態や地物の影響を強く受けて,細かい気象・気候状態の差異が生じる。接地気層の中ではわずかの高さの違いで気候状態がはなはだしく変化するので,地表面に接した所の大気層の気候は一般の気象観測が行われる高さ(地上1.5m前後)の気候とはかなり異なる。ふつうは水平方向の広がりはせいぜい100m以内の現象が対象になるが,小気候の意味で使われることもある。しかし小気候が小地域内の気候の水平方向の差異を問題にするのに対して,微気候では鉛直方向の気候差に注目する。微気候の例としては,温室の気候,水田の気候,草いきれ,霜穴などがあげられる。
執筆者:河村 武
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