微気候(読み)ビキコウ(その他表記)microclimate

翻訳|microclimate

デジタル大辞泉 「微気候」の意味・読み・例文・類語

び‐きこう【微気候】

地面近くの気層気候地表面の状態植物群落などの影響を受けて、細かい気象の差が生じる。

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精選版 日本国語大辞典 「微気候」の意味・読み・例文・類語

び‐きこう【微気候】

  1. 〘 名詞 〙 地表面に接する大気層の気候。地表に生活する植物群落などによって影響され、独特の気候条件を形成し、地表近くで生活する生物の生活に大きな影響を与える。一般に、気候変化の比較的少ない空間として作用する場合が多く、生物の生活に直接影響する環境因子となる。

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改訂新版 世界大百科事典 「微気候」の意味・わかりやすい解説

微気候 (びきこう)
microclimate

地表面から地上1.5mくらいの間の大気層(接地気層)の気候。地表面の状態や地物の影響を強く受けて,細かい気象・気候状態の差異が生じる。接地気層の中ではわずかの高さの違いで気候状態がはなはだしく変化するので,地表面に接した所の大気層の気候は一般の気象観測が行われる高さ(地上1.5m前後)の気候とはかなり異なる。ふつうは水平方向の広がりはせいぜい100m以内の現象が対象になるが,小気候の意味で使われることもある。しかし小気候が小地域内の気候の水平方向の差異を問題にするのに対して,微気候では鉛直方向の気候差に注目する。微気候の例としては,温室の気候,水田の気候,草いきれ,霜穴などがあげられる。
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百科事典マイペディア 「微気候」の意味・わかりやすい解説

微気候【びきこう】

畑のあぜ,水田,林の前後,丘の斜面,あるいは室内など狭い範囲の気候。大気候,中気候,小気候に対して用いる。水平の広がりは1cm〜100m,垂直の広がりは1cm〜2mくらい。おもな気候因子は地表面の状態(地物や植物被覆などの差)や,外界との短周期の熱の授受。微気候が大気現象をある時間的な幅を考えて取り扱うのに対し,ある時点についての現象を取り扱う場合は微気象という。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「微気候」の意味・わかりやすい解説

微気候
びきこう

気候

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「微気候」の意味・わかりやすい解説

微気候
びきこう

接地気候」のページをご覧ください。

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