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微気象 ビキショウ

デジタル大辞泉の解説

び‐きしょう〔‐キシヤウ〕【微気象】

地表面から2メートルくらいまで、あるいは100メートルくらいまでの大気現象地面の状態によって著しい影響を受け、生物の生活や農業・建築などにかかわりが深い。

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世界大百科事典 第2版の解説

びきしょう【微気象 micrometeorological phenomena】

地表面から地上1.5mくらいまでの地表面の状態によって,著しい影響を受ける気層内の気象。逆に測候所で気象観測に用いられる百葉箱は,微気象の影響を避けて広い地域の代表的な気温や湿度を測るために地上1.5~2.0mくらいの高さに置かれている。微気象を研究する学問分野は微気象学といわれ,ドイツのガイガーR.Geigerなどによって体系化された。微気象が主として地表面から数mの高さまでの気象要素の鉛直分布を対象とするのに対して,微気候は地表面条件の場所による差異を対象として用いられるが,混用されることもある。

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大辞林 第三版の解説

びきしょう【微気象】

地表より100メートルくらいまで(2メートル 以下のこともある)、水平的には数メートルから数キロメートルの範囲に起こる気象現象。地表・地形・建物・植生・農作物などの影響を受けて微細な変化を生じる。農業や生物の生活環境に大きな影響をもつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

微気象
びきしょう

地表付近、およそ100メートルぐらいまでの高さの気層内の大気現象。水平的には数メートルから数キロメートルの範囲の大きさをもち、現象変化の時間的スケールは100分の1秒から分単位までに及ぶ。微気象を表す要素としては、風、気温、湿度、日射、地温、土壌水分、地表面温度などがある。微気象的問題として代表的なものは、大気乱流、乱流輸送、拡散、蒸発、熱収支などがあり、代表的な現象としては風の乱れ、煙の拡散、接地逆転などがあり、広い意味にこのことばを使う場合には海陸風、山谷(やまたに)風、斜面風、局地風、霜道(しもみち)、冷気湖、ヒートアイランドなどの現象が、微気象的対象として取り上げられる。微気象は天気図的スケールや半球的スケールに比較すると、はるかに規模は小さいが、地表で生活している人間にとってはもっとも関連の深い気象であり、農業気象や土木・建築などの応用部門とも関連して、研究が進められている。[根本順吉]

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