徴兵告諭(読み)ちょうへいこくゆ

山川 日本史小辞典 改訂新版 「徴兵告諭」の解説

徴兵告諭
ちょうへいこくゆ

1872年(明治5)11月28日に太政官から出された告諭。武士階級の旧来特権を弾劾し,四民平等の理想を掲げ,国防国民全体の共同義務であるとのべたもの。急進的性格文章であったため,士族反発をまねき,また農民労働力をとられることへの恐れから各地血税一揆をおこした。政府は国民の反発をやわらげるため,告諭を平易にした「てうへいのさとし」を出さざるをえなかった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「徴兵告諭」の解説

徴兵告諭
ちょうへいこくゆ

1872(明治5)年,徴兵制に関する太政官布告
国民皆兵の理想を掲げ,全国民の男子で満20歳に達した者はことごとく兵籍に編入することを明らかにしている。この告諭と翌年の徴兵令公布は,士族にとって旧来の兵権喪失につながり,また農民にとって労働力を奪われることから,各地で徴兵令反対一揆がおこった。また,告諭文中の「血税」の文字も一部誤解を生じ,一揆の一因ともなった。

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