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五月革命 ごがつかくめい Evénement de mai 1968

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

五月革命
ごがつかくめい
Evénement de mai 1968

1968年5月パリの学生運動に端を発し,フランス全土に広がった社会変革を求める大衆運動。発端はパリ大学の学生が大学制度の改革を求めたのに対し大学側は拒否し,5月3日大学に集った学生を警官隊が実力で排除したことから,パリ市内で学生と警官隊が激しく衝突し,地方大学にも波及して市街戦の様相を1週間も呈した。

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デジタル大辞泉の解説

ごがつ‐かくめい〔ゴグワツ‐〕【五月革命】

1968年5月、フランスのパリを中心に発生した反体制運動。学生運動が労働運動と結びつき、ゼネストに発展し社会危機となったが、ド=ゴール大統領による議会解散・総選挙により収拾された。

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百科事典マイペディアの解説

五月革命【ごがつかくめい】

1968年5月のフランスで,学生たちの運動を中心にして起こった社会的危機のこと。1960年代後半より,米国のベトナム反戦運動西ドイツイタリア学生運動と連携してフランスでも学生による活動が行われていた。
→関連項目急進主義シェロージュネシュポール/シュルファス全共闘運動パリ大学ブランショ

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世界大百科事典 第2版の解説

ごがつかくめい【五月革命】

1968年5月,フランスで学生たちの運動を中心にして起こった社会的危機をさす。1960年代後半,ベトナムへのアメリカの介入に反対し,ベトナム人民への支持を訴える活動が大学生を中心につづけられ,全国ベトナム委員会などの組織を生んで広がっていた。一方,1967年秋のフーシェ改革と呼ばれる大学の管理強化への学生の反発が高まり,それらが相重なって,11月のパリ大学ナンテール校舎の学生のストライキをきっかけに,パリやナントで学生たちの闘争が起こった。

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大辞林 第三版の解説

ごがつかくめい【五月革命】

1968年5~6月に起きたフランスの社会危機。パリ大学に端を発した学生運動が労働運動と結びつきゼネストの様相を呈したが、ド=ゴール大統領による議会解散・総選挙により収束。五月危機。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

五月革命
ごがつかくめい

1968年5月から6月にかけて、学生の反乱に端を発し全国的示威行動やゼネストへと発展、ドゴール体制=第五共和政を揺るがせたフランスの社会危機。
 1月のカーン大学や3月22日のパリ大学ナンテール校舎での大学紛争を発火点とし、5月2日から13日にかけてパリ大学のソルボンヌ校舎とナンテール校舎を中心に、コーン・ベンディットらの指導者を得て高揚した学生運動は、政府・警察権力から激しい弾圧を被った。こうした政府の措置に憤激した各地の高校生や青年労働者がこの運動に参加し、山猫ストと工場占拠が頻発した。また労働総同盟(CGT)やフランス民主労働総同盟(CFDT)、全国教育連盟(FEN)などが5月13日のアルジェリア反乱10周年記念日に抗議のゼネストと大規模なデモを行い、この日以降、学生運動は労働運動との結び付きを深めた。翌14日からストライキが本格的に労働現場を席巻(せっけん)し、ルノー自動車工場や国営鉄道をはじめ、マスコミ、金融機関に至るまで拡大化し、ゼネストの様相を呈した。こうした内乱寸前の危機を収拾するために、政府は労使の代表をよんで、賃金の大幅引上げや社会保障ならびに労組の権利の改善・向上を約束したグルネル協約accords de Grenelleを5月27日に締結したが、運動を鎮静することができず、ドゴール大統領は5月30日に議会を解散して信を問うた。新しい議会を選ぶ総選挙は6月23~30日に施行されて与党の圧勝に終わり、極左的学生運動を支持した統一社会党(PSU)はすべての議席を失った。与党は485議席中358議席を占め、そのうち294議席はドゴール派が獲得し、運動は下火になった。しかし、極左的運動を恐れてフランス国民の世論は一時的に保守化したとはいえ、この「五月革命」によってドゴール体制の根底が覆されて、後のミッテラン社会党政権への布石となった。[横山謙一]
『D・コーン・ベンディット他著、海老坂武訳『学生革命』(1968・人文書院) ▽Alain Touraine Le communisme topique (1968, Seuil)』

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世界大百科事典内の五月革命の言及

【学生運動】より

…これらの学生組織は,多くが日本にブントが誕生したのと同じころ,反ファシズムや民族解放,人種差別撤廃問題などを理念として結成され,それが中国文化大革命の影響や旧態依然とした大学制度への不満,さらにベトナム戦争への反戦,平和の運動として拡大していった。1967年11月〈教育制度の改革〉を掲げたパリ大学ナンテール分校学生のストライキがベトナム反戦,ド・ゴール体制打倒のたたかいと呼応して,68年5月10日カルティエ・ラタンでの警官隊との大衝突でピークを迎えたフランスの五月革命,カリフォルニア大学バークリー分校での学生反乱を筆頭にアメリカ中の大学を席巻したベトナム反戦,大学制度改革を主張したアメリカの〈スチューデント・パワー〉を中心に,世界各国で大学紛争が巻き起こった。 だが,この〈ニュー・レフト〉〈スチューデント・パワー〉のヨーロッパ,アメリカ,日本を覆った嵐も,73年のベトナム戦争の終息とともに,一つの目的を達したかっこうで急速に沈静化し,各国とも全国的な学生組織が分裂,あるいはその実態を失った。…

【フランス】より

…またある調査によれば,フランス人の12%は,知識人の態度表明によって選挙の際の投票を左右されるという。作家レジス・ドブレはこうした現象を〈知識人権力〉として批判しているが,1968年の五月革命も,この文化の制度化と知識人権力に対する異議申立てという側面をもっていた。文化が社会の中で占める位置はいぜんとして高いが,制度をとおした知識の伝達・習得としての文化という概念が,生活の中からの自己表現という文化の概念としのぎを削っているところに,1968年以後のフランス文化の位置がある。…

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