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性器ヘルペス せいきヘルペス

大辞林 第三版の解説

せいきヘルペス【性器ヘルペス】

性行為感染症の一。性交などによりヘルペス-ウイルスが感染して発症する。急性のものは外陰部がただれ、発熱や激しい痛みを伴う。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

家庭医学館の解説

せいきへるぺす【性器ヘルペス Genital Herpes】

[どんな病気か]
 ヘルペスウイルスの一種である単純疱疹(ほうしん)(単純ヘルペスウイルス(HSV)1型、または2型の感染によりおこります。おもに外陰(がいいん)に感染し、水疱(すいほう)や潰瘍(かいよう)ができます。性器ヘルペスは、性交によって感染する代表的な病気です(性感染症、STD(「性感染症(STD)とは」))。
[症状]
 この病気は、急性型と再発型に分けられます。
■急性型(初感染)
 HSVの感染の機会(性行為など)から3~7日目ごろに発症するタイプで、HSV1型、あるいは2型が原因となります。
 まず、外陰に軽いかゆみがおこり、その後間もなく、強い痛みと腫(は)れを感じます。小陰唇(しょういんしん)の内側や大陰唇(だいいんしん)の左右対称部位に水疱が多発し、数日のうちに破れて潰瘍となります。鼠径部(そけいぶ)のリンパ節が腫れて痛むこともあります。
 このタイプは性行動の活発な女性に多発し、痛みのため歩けなくなったり、排尿がしにくくなることがあります。
■再発型(潜伏(せんぷく)感染の再活性化)
 すでに体内に潜伏感染しているHSV(おもに2型)が、疲労、月経、病気などをきっかけに外陰部に発症するもので、水疱や潰瘍がくり返し現われるタイプです。一般に、性交とは無関係で、症状も急性型よりは軽いのが特徴です。
[検査と診断]
 病状とその経過、外陰部の特徴的な症状などでほぼ診断されますが、血液中にHSVの抗体が証明されたり、病変部位からウイルスが分離同定されれば、診断は確定的です。
 痛みをともなう外陰潰瘍を主症状とする疾患として、ベーチェット病(「外陰部ベーチェット病」)がありますが、ベーチェット病の潰瘍が広くて深く難治(なんち)性なのに対し、HSVでは小さく浅いことから、比較的容易に鑑別することができます。
[治療]
 急性型は3~4週間で自然に治りますが、アシクロビルという抗ウイルス薬の点滴(重症の場合)、内服、軟膏(なんこう)塗布で、1週間ぐらいで治るようになりました。

出典 小学館家庭医学館について 情報

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