(読み)じょ

精選版 日本国語大辞典 「恕」の意味・読み・例文・類語

じょ【恕】

〘名〙 人の身の上心情についての察し同情すること。また、その気持。思いやり。
童子問(1707)上「仁不勉而為。恕可強而能一レ之。仁者非徳者能。恕者力行者能之」 〔論語‐衛霊公〕

じょ‐・する【恕】

〘他サ変〙 じょ・す 〘他サ変〙 思いやりの心で罪過などをゆるす。
※玉塵抄(1563)四〇「温和ににっこと和した恕する心多ぞ。恕(ジョ)はとがをゆるしあわれむを云たぞ」
※魔睡(1909)〈森鴎外〉「不快を抑へて、細君を恕(ジョ)せようと思ふと同時に」

じょ‐・す【恕】

〘他サ変〙 ⇒じょする(恕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「恕」の意味・読み・例文・類語

じょ【恕】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ジョ(慣) [訓]ゆるす
相手を思いやって許す。「寛恕宥恕ゆうじょ諒恕りょうじょ
思いやり。同情。「仁恕忠恕
[名のり]くに・しのぶ・ただし・のり・はかる・ひろ・ひろし・ひろむ・みち・もろ・ゆき・よし

じょ【×恕】

他人立場や心情を察すること。また、その気持ち。思いやり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android