寛恕(読み)カンジョ

デジタル大辞泉 「寛恕」の意味・読み・例文・類語

かん‐じょ〔クワン‐〕【寛×恕】

[名・形動](スル)
心が広くて思いやりのあること。また、そのさま。
「勇気ある人はその心―にして」〈中村訳・西国立志編
過ちなどをとがめだてしないで許すこと。「御寛恕を請う」
[類語]容赦許可承知認可許諾承認認許允許いんきょ允可いんか容認許容聴許裁許免許公許官許許しオーケーライセンス勘弁裁可特許宥恕黙許批准堪忍海容目こぼし見て見ぬ振り(―する)許す認める見逃す見過ごす大目に見る目をつぶる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寛恕」の意味・読み・例文・類語

かん‐じょクヮン‥【寛恕】

  1. 〘 名詞 〙 心が広く、思いやりのあること。また、心が広くて、あやまちなどをとがめだてせず許すこと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「内(ねい)、また寛恕の行ありけり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三)
    2. 「偏に読者の寛恕を乞ふ次第である」(出典:ふゆくさ(1925)〈土屋文明〉巻末雑記)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐魏覇伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「寛恕」の読み・字形・画数・意味

【寛恕】かんじよ

思いやり。

字通「寛」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android