恩領(読み)オンリョウ

デジタル大辞泉 「恩領」の意味・読み・例文・類語

おん‐りょう〔‐リヤウ〕【恩領】

恩地」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「恩領」の意味・読み・例文・類語

おん‐りょう‥リャウ【恩領】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 主君から与えられた物。
    1. [初出の実例]「恩領の狩衣に重籐の弓を持ち」(出典:地唄・鵺(江戸))
  3. 中世において、武家奉公に対して主人から与えられた所領等のこと。任意の処分制限されていた場合もある。恩地。〔饅頭屋本節用集(室町末)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恩領」の意味・わかりやすい解説

恩領
おんりょう

中世,主君から従者恩恵としてあてがわれた所領。恩地。私領に対する。恩領は主君に対する奉公を条件にあてがわれたものであるから,その処分については私領よりも制限が多かった。『御成敗式目』が私領の売買定法としたのに対し,恩領の売買を禁止したのもその一例

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世界大百科事典(旧版)内の恩領の言及

【恩地】より

…恩領ともいう。主従関係において主人が従者に新たに恩給として与えた地。…

※「恩領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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