悉地(読み)シッチ

デジタル大辞泉 「悉地」の意味・読み・例文・類語

しっち【×悉地】

しっじ(悉地)

しっじ〔シツヂ〕【×悉地】

《〈梵〉Siddhiの音写成就の意。「しっち」とも》仏語真言秘法を修めて成就した悟り。

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精選版 日本国語大辞典 「悉地」の意味・読み・例文・類語

しっち【悉地】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] siddhi の音訳。成就・妙成就などと訳す。「しっぢ」とも ) 仏語。密教で、修法によって成就される境地。最高のさとりが完成する無上悉地に至るまでに、五種の悉地が前段階として立てられるなど、さまざまの区別がある。悉檀
    1. [初出の実例]「欲此生悉地。随其所応、思念之」(出典:即身成仏義(823‐824頃))
    2. 「二世の悉地(シッチ)をけさん為に、霊神霊社に志を運び、仏法僧宝に首を傾け給ひけり」(出典:源平盛衰記(14C前)一一)
    3. [その他の文献]〔大日経疏‐一二〕

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