情状(読み)ジョウジョウ

デジタル大辞泉 「情状」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょう〔ジヤウジヤウ〕【情状】

実際事情実情。「情状を考慮する」
刑事訴追を行うかどうかの判断や刑の量定にあたって、斟酌しんしゃくされる事情。通常犯人性格年齢境遇など。

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精選版 日本国語大辞典 「情状」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょうジャウジャウ【情状】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 実際のありさま。実際の事情。実情。
    1. [初出の実例]「城西北有石垣山、以為牙営、則城内情状、無遁隠」(出典日本外史(1827)一〇)
    2. 「国中に旅行し、処々人民の情状を察し」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四)
  3. 刑事裁判で、被疑者被告人に対し刑の量定をするにあたって、考慮すべき一切の事情。通常、犯人の性格・年齢・境遇・行為の動機や目的など、その範囲は広い。
    1. [初出の実例]「犯罪の情状憫諒す可きものは酌量して」(出典:刑法(明治四〇年)(1907)六六条)

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普及版 字通 「情状」の読み・字形・画数・意味

【情状】じようじよう(じやうじやう)

ありさま。〔李衛公問対、中〕太宗曰く、昔光武、軍を以て王の衆に當る。刑法りて之れに臨むに非ず。此れ何に由るやと。曰く、兵家敗は殊、一事を以て推すべからざるなり。

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