意富比神社(読み)おおひじんじや

日本歴史地名大系 「意富比神社」の解説

意富比神社
おおひじんじや

[現在地名]船橋市宮本五丁目

江戸時代の船橋五日市ふなばしいつかいち村に鎮座。当時は大日だいにち山といわれた台地にあったため房総の海を一望できたという。現在では船橋大神宮と通称されるが、かつては船橋天照大神宮・神明・夕日の宮と称され、関東一宮ともよばれた。祭神は天照皇大神。旧県社。景行天皇四一年四月、日本武尊が東征に際しみなと郷に上陸旱魃に苦しむ里人のため伊勢皇大神宮を遥拝すると降雨があり、雨後漂着した船にあった神鏡を天照皇大神の御霊代として奉斎したと伝える。しかし再び雨が降り続き、湊郷の大半が洪水となったために社地を北の高地へ移したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「意富比神社」の解説

意富比神社

千葉県船橋市にある神社。“意富比”は「おおひ」と読む。延喜式内社。祭神は天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)。船橋大神宮とも呼ばれる。境内にある灯明台は県の有形民俗文化財指定

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世界大百科事典(旧版)内の意富比神社の言及

【船橋[市]】より

…一方,内陸部は関東ロームの畑作地であり,早くから野菜生産中心の近郊農業地として首都圏内でも知られたが,近年は梨の栽培や近郊畜産も盛んになっている。 船橋大神宮は,式内社の意富比(おおひ∥おふひ)神社が夏見御厨(みくりや)の置かれた平安時代末期ころ再建されて大神宮と称したものである。また,船橋ヘルスセンターは天然ガスを利用する浴場と各種娯楽施設をもった大遊園地で,とくに老人向けの休養宿泊地として人気があったが,1977年に閉鎖となった。…

※「意富比神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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