デジタル大辞泉
「感」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かん【感】
- 〘 名詞 〙
- ① 深く心に感じること。感動。感慨。感心。
- [初出の実例]「微誠有レ感降二恩顧一、欲レ酌二春醪一心自寛」(出典:文華秀麗集(818)上・春日左将軍臨況〈勇山文継〉)
- [その他の文献]〔陸機‐愍思賦序〕
- ② 物事にふれて起こる心の動き。感じ。きもち。
- [初出の実例]「占レ星水上非レ無レ感、就レ日遙思眷二我堯一」(出典:凌雲集(814)渤海入朝〈大伴氏上〉)
- 「琴のかむならねど、あやしく物あはれなる夕かな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
- ③ 神仏や霊気などに心が通じてあらわれる反応。感応(かんのう)。
- [初出の実例]「是若大刀御辛樻鎰歟云々。天気有レ感」(出典:古事談(1212‐15頃)一)
- [その他の文献]〔淮南子‐天文訓〕
かん‐じ【感】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「かんずる(感)」の連用形の名詞化 )
- ① 皮膚などが物に触れた時に生じる感覚。感触。触覚。
- [初出の実例]「スーと持ち上げられた時何だかふはふはした感じが有った許りである」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一)
- ② 人や物事に接してそれから受ける漠然とした印象や心に浮かぶ思い。
- [初出の実例]「始めて出勤した時は異(おつ)な感じがした」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
- ③ 物事にある雰囲気(ふんいき)があること。また、その雰囲気。ムード。
- [初出の実例]「今のは面白かった。〈略〉非常に感じをよく出す人だ」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉四)
- ④ ききめがあらわれること。また、そのききめ。効験。しるし。「薬のかんじ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「感」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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