生没年不詳。中国、南北朝時代の北斉(ほくせい)の僧。俗姓は高氏。天台宗の教理の基礎となる三諦(さんだい)、一心三智(いっしんさんち)を唱えた最初の人物といわれる。もっぱら大乗の禅観を行ったが、龍樹(りゅうじゅ)の『中論』を読んで空(くう)・仮(げ)・中(ちゅう)の三諦の理を悟り、また『大智度論(だいちどろん)』を読んで一心三智の妙旨を悟った。
おもに河淮(かわい)の地に教えを広め、門人は数百であったと伝えられるが、南岳(なんがく)大師慧思(えし)がこれを受け継ぎ、さらに天台大師智顗(ちぎ)に伝えられて、天台宗の教学が確立した。
[池田魯參 2017年1月19日]
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