本流との合流点において、本流よりはるかに高い位置から滝をかけて不協和的に合流する支谷をさす。一般に二つの合流する河川は、合流点において等しい河床高度をもつ(プレイフェアの法則)が、本流の下刻力が支流に比べて著しく大きい場合には、支流の下刻が追い付かず、懸谷をつくる。北海道の層雲峡など、新しい火山の噴出物を削って深い峡谷がつくられた場合や、海食崖(がい)の後退によって、下刻力の小さい谷の末端部が切られた場合に生じる。さらに一般的には、かつて谷氷河の侵食を受けた氷食谷でみられ、氷食懸谷ともよばれる。これは、本流の氷河の下刻量に対して、氷量の少ない支谷の氷河の下刻量がはるかに小さかったためである。
[小野有五]
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