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成形図説 せいけいずせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

成形図説
せいけいずせつ

薩摩藩主島津重豪の命によって曾槃 (そうはん) らが編纂したもの。享和年間 (1801~04) より 30年間にわたって,農政経済,本草博物など,和漢洋の資料を駆使して,120巻に及ぶ叢書を作りあげた。文化1 (1804) 年 30巻まで刊行されたが,中絶されている。この 30巻は 1932年にも再刊

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世界大百科事典 第2版の解説

せいけいずせつ【成形図説】

島津重豪(しげひで)が曾槃(そうはん),白尾国柱らに命じて勧農・救餓済急のために編纂させた農書。内容は農事五穀蔬菜,薬草,草木,鳥類などにわたる100巻の大著で,各事項の説明には和・漢・オランダ語の名称をあげている。オランダ語は堀愛生の訳。曾槃は1793年(寛政5)命をうけ,1804年(文化1)農事部14巻,五穀部6巻,蔬菜部10巻を出版したが,06年3月江戸の高輪薩摩藩邸の火事で,草稿・版木等が焼亡した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

成形図説
せいけいずせつ

江戸時代の代表的な農書の一つ。薩摩(さつま)藩主島津重豪(しげひで)(1745―1833)が数多くの書物編纂(へんさん)事業の一環としてつくらせたもので、医師・蘭(らん)学者の曽槃(そうはん)と国学者の白尾国柱(しらおくにはしら)の2人が実際の著述にあたった。曽槃はこの著のほかにも多くの本草(ほんぞう)書を著している。
 本書の内容は、農事、五穀、蔬菜(そさい)、薬草、樹竹などの各部門に分けられ、初め全100巻の計画で原稿がまとめられたが、完成直後に火災のため焼失し、のち1831年(天保2)になって30巻が復刻された。各作物に関する記述は詳細であり、図版も正確で、当時の類書中で卓越したものの一つであり、それだけに70巻が失われたことが惜しまれる。なお図版はたいていの刊本が黒白刷りであるが、ごく少部数だけ彩色刷りの特製本が発見されている。これは将軍家や有力大名家への贈呈用であったと推定される。[筑波常治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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