抜取る(読み)ヌキトル

デジタル大辞泉 「抜取る」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐と・る【抜(き)取る】

[動ラ五(四)]
引き抜いて取る。「とげを―・る」
全体の中から一部を取り出す。「製品を―・って検査する」
中身を取り出して盗む。「拾った財布から現金を―・る」
[類語]取り出す抜き出す抜く引き抜く

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抜取る」の意味・読み・例文・類語

ぬき‐と・る【抜取】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ひき抜いて取る。
    1. [初出の実例]「牙を抜取(ヌきトリ)て来るべし」(出典:地蔵十輪経元慶七年点(883)四)
    2. 「ひとりあたり二百ccの血を抜きとって」(出典:血と水の匂い(1970)〈丸山健二〉)
  3. ある物を選び取る。より出して移す。
    1. [初出の実例]「Nuqitori, u, otta(ヌキトル)〈訳〉麦または米の中から草を、また黒い髪の中から白髪などを取り去る」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  4. 中身を抜いて減らす。荷物などの中身を盗み取る。
    1. [初出の実例]「灯明は、台に砂時計を仕くはし、油をぬき取事ぞ」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)一)
  5. 城などを攻め落とす。
    1. [初出の実例]「三つの城を抜(ヌキトリ)つ」(出典:日本書紀(720)継体二三年三月(寛文版訓))

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