日本歴史地名大系 「拝島村」の解説
拝島村
はいじまむら
多摩川中流北岸にあり、西は
九ヵ村用水と、明暦元年(一六五五)に引水した玉川上水分水を利用した(榎本弥左衛門覚書)。宝永七年(一七一〇)には当村など拝島領九ヵ村と多摩郡日野領七ヵ村との間で用水をめぐる争論があり、当村などは日野領側が拝島領の堰よりも上流に新しく七ヵ村用水の堰を築造したことに対して訴訟を起こし、評定所の裁許では拝島領側の言い分が認められた(「用水堰論裁許状」普明寺蔵青木家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報