早島(読み)はやしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「早島」の意味・わかりやすい解説

早島(町)
はやしま

岡山南部、都窪(つくぼ)郡の町。岡山、倉敷(くらしき)の両市に挟まれている。1896年(明治29)町制施行。北部は低い丘陵、南部は1585年(天正13)の宇喜多(うきた)開墾以降の干拓地。JR宇野線瀬戸大橋線)、国道2号、山陽自動車道、瀬戸中央自動車道が通じる。かつてはイグサ主産地の一つで、近世には畳表の早島表で知られた。今日も畳表生産者や問屋が多いが、都市化が著しく、イグサの栽培は衰退し、2000年(平成12)に消滅した。岡山市北区との境に大規模な流通センターがある。面積は7.62平方キロメートル、人口1万2368(2020)。

[由比浜省吾]

『『早島町史』(1955・早島町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「早島」の意味・わかりやすい解説

早島[町] (はやしま)

岡山県南部,都窪(つくぼ)郡の町。人口1万2214(2010)。岡山平野中央部に位置し,東部が岡山市に接するほかは,倉敷市に囲まれる。古くは児島湾に臨んでいたが,天正年間(1573-92)に宇喜多氏領地となって干拓が進められた。町内を通る県道は〈宇喜多堤〉とよばれ,当時の堤防の跡である。近世末からは干拓地でイグサ,綿などの商品作物の栽培が始まり,以後,畳表(早島表)や花むしろの製造が盛んになった。現在もイグサの栽培・加工が基幹産業であるが,水島臨海工業地域の発展に伴い,生産は減少傾向にある。JR宇野線の沿線や国道2号線が通る北部丘陵地帯では住宅団地の造成が進み,岡山・倉敷両市のベッドタウン化が進んでいる。早島公園は桜の名所として知られる。瀬戸中央自動車道の早島インターチェンジがある。
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日本歴史地名大系 「早島」の解説

早島
はやしま

新島の南約五〇〇メートルにある無人島で、「はんししま」ともいう。近世中期頃までは砂洲により新島と陸続きであった(「新島絵図」新島村役場蔵)

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百科事典マイペディア 「早島」の意味・わかりやすい解説

早島[町]【はやしま】

岡山県南部,都窪(つくぼ)郡の町。宇野線が通じる。かつては島であったが,天正年間から干拓が進み,イグサ,綿が栽培された。山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の結節点で,大規模な岡山県総合流通センターが建設された。繊維工業も発達。7.62km2。1万2214人(2010)。

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デジタル大辞泉プラス 「早島」の解説

早島

東京都伊豆諸島の新島の南東沖に位置する小島。江戸時代までは新島と陸続きだった。

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世界大百科事典(旧版)内の早島の言及

【放浪記】より

林芙美子の長編小説。1928‐29年(昭和3‐4),《女人芸術》に連載。…

※「早島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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