持直す(読み)モチナオス

デジタル大辞泉 「持直す」の意味・読み・例文・類語

もち‐なお・す〔‐なほす〕【持(ち)直す】

[動サ五(四)]
物の持ち方や持つ手をかえて、あらためて持つ。「荷物を―・す」
悪くなった状態が再びよい方へと向かう。回復する。「景気がやや―・す」「病人が―・す」
[類語]回復返るなおる戻るよみがえる復するやり直すやり返す立ち返る立ち直る舞い戻る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持直す」の意味・読み・例文・類語

もち‐なお・す‥なほす【持直】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
    1. それまで持っていた物を別の手に持つ。持ちかえる。また、持ち方を変える。〔文明本節用集(室町中)〕
      1. [初出の実例]「かの児、箸をもちなほし」(出典:咄本・醒睡笑(1628)六)
    2. 気持考え方などを、改めてしっかりとしたものにする。よい状態に向かうようにする。たてなおす。
      1. [初出の実例]「なにせうぞと思いなをいて心をもちなをすぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行五(四) 〙 再び元のようになる。よい状態に向かう。回復する。
    1. [初出の実例]「御贔屓御評判の御取持にて、私身代もち直し」(出典:滑稽本・古朽木(1780)二)

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