デジタル大辞泉 「復する」の意味・読み・例文・類語 ふく・する【復する】 [動サ変][文]ふく・す[サ変]1 もとどおりになる。もとに戻る。また、もとどおりにする。「体調は正常に―・した」「価格を旧に―・する」2 むくいる。仕返しをする。「亡君の讐あだを―・して」〈芥川・或日の大石内蔵助〉3 繰り返す。反復する。また、復習する。「胸のうちに、言はんと思ふ理屈を何べんも―・してゐるうち」〈洒・四十八手〉[類語]回復・返る・なおる・戻る・よみがえる・やり直す・やり返す・持ち直す・立ち返る・立ち直る・舞い戻る 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「復する」の意味・読み・例文・類語 ふく‐・する【復】 [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙 [ 文語形 ]ふく・す 〘 自動詞 サ行変 〙 もとへもどる。もとどおりになる。もとの状態になる。[初出の実例]「其の後、羅睺羅及び諸の比丘、各本形に復しぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)[ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙 [ 文語形 ]ふく・す 〘 他動詞 サ行変 〙① もとへもどす。もとどおりにする。かえす。[初出の実例]「本に代を復(フク)すべしとて」(出典:太平記(14C後)二七)② 繰り返す。反復する。復習する。[初出の実例]「夜は夜もすがらこれをふくし給ひ」(出典:義経記(室町中か)二)③ つぐなう。また、おぎなう。④ しかえしをする。[初出の実例]「亡君の讐を復して」(出典:或日の大石内蔵助(1917)〈芥川龍之介〉)⑤ 答える。返答する。復申する。また、言う。申し上げる。⑥ 租税・課役を免除する。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例