振分ける(読み)フリワケル

デジタル大辞泉 「振分ける」の意味・読み・例文・類語

ふり‐わ・ける【振(り)分ける】

[動カ下一][文]ふりわ・く[カ下二]
全体二つに分ける。両分する。「生徒文科理科に―・ける」
分けて与える。配分する。「利益それぞれに―・ける」
[類語]割り当てる振り当てるあてがう割り振る賦する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「振分ける」の意味・読み・例文・類語

ふり‐わ・ける【振分】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふりわ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 二つに分ける。半分にする。両分する。
    1. [初出の実例]「童女の胸鉏(むなすき)取らして、大魚のきだ衝き別けて、はたすすき穂振別(ふりわけ)て」(出典出雲風土記(733)意宇)
    2. 「みどりの黒髪を左右へ振(フリ)わけて」(出典:人情本・英対暖語(1838)二)
  3. 神霊を移す。分祀する。
    1. [初出の実例]「賀茂の御厨にこの泊のまかりなりし当時、ふり分(わ)けまゐらせて、御験あらたなり」(出典:高倉院厳島御幸記(1180))
  4. 分配する。分けて与える。配当する。割りあてる。それぞれに配る。
    1. [初出の実例]「残る方なくそれぞれに、振(フ)りわけて下さんして」(出典:歌舞伎・廓曠着紅葉裲襠(子持高尾)(1873)序幕)
  5. 前後に分けて担う。

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