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肝油 かんゆliver oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

肝油
かんゆ
liver oil

マダラやスケトウダラなどの臓から分離したビタミンAおよび D3 を多量に含み,眼の異常乾燥や変性を防いだり,皮膚の機能維持や骨の成長を促す効果がある。外用のほか,軟カプセル状の内服用がある。

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百科事典マイペディアの解説

肝油【かんゆ】

マダラ,スケトウダラなどタラ科の魚やマグロ,カジキ,サメなどの新鮮な肝臓から得た黄色の脂肪油。おもな有効成分はビタミンA,Dで,これらの欠乏症(夜盲症くる病)の治療,予防に用いる。発育期の小児,妊産婦,消耗性疾患,病後の滋養剤にも内服する。常用量1日5g。
→関連項目魚油動物油脂

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世界大百科事典 第2版の解説

かんゆ【肝油 liver oil】

マダラ,スケトウダラなどのタラ科の魚や,マグロ,カジキ,サメなどの肝臓から採取した脂肪油。一般に脂溶性ビタミンAおよびDを豊富に含むが,とくにビタミンAの含有量が多く,天然ビタミンAの供給源として重要であった。肝油は古来エスキモー人やグリーンランドノルウェーおよびスコットランドの住民が薬用としていたが,18世紀にイギリス人が初めて臨床に使用した。日本で初めて作られたのは1877年(明治10)のことである。

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大辞林 第三版の解説

かんゆ【肝油】

タラやサメなどの新鮮な肝臓から得た脂肪油。黄色で透明。ビタミン A ・ D を多量に含む。夜盲症や発育期などの栄養補給に用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肝油
かんゆ

マダラまたはスケトウダラの新鮮な肝臓および幽門垂から得た脂肪油で、1グラム中にビタミンAを2000~5000IU(国際単位)含み、その約10分の1のビタミンD3を含む。黄色ないし橙(だいだい)色の油液で、わずかに魚臭を帯びた特異なにおいがある。かつてくる病などの予防、治療に用いられたのは、このビタミンによる効果であった。現在ではビタミンAとDの欠乏症に広く用いられるほか、ビタミンA欠乏または代謝障害が関与するとみられる角化性皮膚疾患の治療のため、創傷またはびらん面に外用される。内服には飲みやすい軟カプセルの肝油球がある。[幸保文治]

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