排卵誘発薬(読み)はいらんゆうはつやく

百科事典マイペディアの解説

排卵誘発薬【はいらんゆうはつやく】

卵胞成熟を促進し,排卵を誘発する薬剤。卵胞刺激ホルモン作用をもつものに妊馬血清性ゴナドトロピンと更年婦人尿性ゴナドトロピンがあり,ともに黄体形成ホルモン作用をもつ絨毛(じゅうもう)性ゴナドトロピンを併用する。前者は異種タンパクなので抗体ができれば効果がなくなり,後者は過剰刺激の結果,多排卵を起こし多胎妊娠の可能性がある。ほかに,間脳,脳下垂体系に働きかけ卵胞刺激ホルモン,黄体形成ホルモンの分泌を促進するクロミフェンやシクロフェニルがある。
→関連項目多胎減数中絶手術凍結受精卵

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世界大百科事典 第2版の解説

はいらんゆうはつやく【排卵誘発薬】

排卵障害の患者に薬剤を投与して排卵を起こさせることを排卵誘発といい,これに用いられる薬剤を排卵誘発薬という。排卵誘発は産婦人科の日常診療で広く用いられるようになり,不妊症の治療に大きな効果をあげている。排卵誘発には多くの方法があり,エストロゲンプロゲステロンを周期的に投与する方法,エストロゲンを一時的に大量投与する方法など卵巣性ステロイドホルモンを用いる方法が古くからあり,現在でも用いられてはいるが,この方法を用いることは少なくなってきている。

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