コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

撥鏤 バチル

3件 の用語解説(撥鏤の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ばち‐る【××鏤】

象牙彫りの一。表面を染色した象牙に毛彫りで文様を施したもの。彫った部分が白く表される。中国、唐代に盛行し、日本には奈良時代に伝えられた。撥(は)ね彫り。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

ばちる【撥鏤】

象牙を紅,緑,紺などで染め,撥彫(はねぼり)で文様を白く浮き出させたもの。さらに賦彩することもある。《東大寺献物帳》に〈紅牙撥鏤尺〉とあるが《唐六典》には〈鏤牙(るげ)〉とあり,撥鏤はその和称といえる。法隆寺献納宝物の内に舶載の針筒や牙尺が遺り,《玉装箱》の蓋掛りにも応用されている。また興福寺金堂鎮壇具にも〈緑牙撥鏤刀子鞘〉が含まれる。正倉院には撥鏤は多数遺されるが,用途は牙尺,刀子把,琵琶撥,如意柄,筥床脚,棊子等に及ぶ。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ばちる【撥鏤】

象牙細工の一。青や紅色に染色した象牙の表面を彫り、地色の白を浮き上がらせ、文様を見せるもの。正倉院宝物中に伝わる。中国唐代に盛行。撥ね彫り。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の撥鏤の言及

【正倉院】より

…竹では,美しい自然斑のある斑竹を筆などに用いている。このほか特殊なものとして撥鏤(ばちる)がある。表面を薄く染めた象牙に撥彫(はねぼり)し,文様を白く表した華麗なもので,紅牙撥鏤尺,紺牙撥鏤棊子などがある。…

【象牙彫】より

…象牙の原材が収蔵されていることは製品を輸入しただけでなく,日本でも原材を求めてそれに加工したことが知られる。その象牙彫の遺品としては笏や,櫛に製したもの,筆管の装飾に用いたものなどがあるが,注目すべき技法を示すものとしては,紅牙撥鏤(こうげばちる),あるいは緑牙撥鏤と称し,紅あるいは緑に染めた象牙に細密彫刻を施したもので(撥鏤),尺および撥にこの種の遺品がある。またこの時代盛んに行われた木画と称する象篏(ぞうがん)の,細い界線の部分にも象牙が用いられた。…

※「撥鏤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

撥鏤の関連キーワード曙染京染トルコ赤引染正紺色染香染地染渋染手染

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

撥鏤の関連情報