文化地理学(読み)ぶんかちりがく(英語表記)cultural geography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「文化地理学」の意味・わかりやすい解説

文化地理学
ぶんかちりがく
cultural geography

広義には人文地理学同義に用いられるが,一般には狭義的に人文地理学の一分野で,文化の概念を適用して地理学の諸問題を研究する学問人類社会が世界各地につくりだしている諸文化の地域的差異,文化地域 (文化圏) と自然環境の関係などを扱う。研究課題の例としては,人類の歴史とともに自然環境がいかに改変されているか,農業はいつどこで始り,いかに伝播したか,人種民族の異なる住民の移動,接触によりいかなる社会や文化が成立したかなどがあげられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「文化地理学」の意味・わかりやすい解説

文化地理学【ぶんかちりがく】

経済地理学歴史地理学と並ぶ人文地理学の一分野。民族,民俗宗教言語,あるいは人口集落交通生産衣食住レクリエーションなど各種の文化現象の地域的な分布,差異,特質などが主要研究テーマとなる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android