斯う(読み)コウ

デジタル大辞泉 「斯う」の意味・読み・例文・類語

こう〔かう〕【×斯う】

[副]《「か(斯)く」の音変化》
話し手行動、または、聞き手よりも話し手に近い関係にある事物状況をさす。このように。こんなふうに。「斯う書くのは誤りです」「斯うなったからには、覚悟しなければなるまい」
話し手が、いま述べたばかりの、または、すぐあとに述べる事柄をさす。「…と、斯う父は口癖のように言っています」「父の遺書には斯う書いてありました。『葬式無用』と」
(感動詞的に用いて)言葉に詰まったときなどに用いる。「何か斯う、気が晴れ晴れすることはないか」
人を導くなど、他人動作を促すときに用いる。このように。こちらへ。
「まづ―お通りやれ」〈虎清狂・猿座頭
[類語]斯く斯くこうこうこれこれかようこんなこういうこのようかかる斯くしかじかなになにかなにかしらなになに

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android