斯く(読み)カク

デジタル大辞泉 「斯く」の意味・読み・例文・類語

かく【×斯く】

[副]
話し手が身近なこととして事態をとらえていう。このように。こう。「この家のあるじは―いう私だ」
前文内容をさして、あるいは具体的な内容を省略していう。このように。こう。「―も盛大な会を催していただき」
事態が限界に達しているさま。ここまで。これほどまで。「―なる上はやむをえない」
[補説]古くは「か」と対の形でも用いられた。→とかくとにかくともかくとやかく
「か行けば人にいとはえかく行けば人に憎まえ」〈・八〇四〉
「そゑにとてとすればかかりかくすればあな言ひ知らずあふさきるさに」〈古今雑体
[類語]斯く斯くこうこうこれこれかようこんなこういうこのようかかるこうしかじかなになにかなにかしらなになに

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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