日本歴史地名大系 「新島庄」の解説
新島庄
にいじまのしよう
吉野川本流の下流域に成立した奈良東大寺領の初期庄園。
〔低湿地の庄園―八世紀の新島庄〕
造東大寺司は大仏の建造など大規模な造営事業を円滑に進めるために、天平勝宝元年(七四九)頃より関東地方から中国・四国地方にいたる広い範囲で大量の庄園の設定を行う。このうち北陸と並んで庄園が比較的濃密に設定されたのが中国・四国地域であり、周防・備後・備中・備前・播磨・伊予・阿波などの国に瀬戸内航路にかかわって系統的に設定された。阿波国
当庄の三地区の位置については、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報