新建材(読み)シンケンザイ

デジタル大辞泉 「新建材」の意味・読み・例文・類語

しん‐けんざい【新建材】

新しい素材や技術を用いて作り出された建築材料テックス・ビニールタイル・プリント合板石膏せっこうボード軽量鉄骨など。

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精選版 日本国語大辞典 「新建材」の意味・読み・例文・類語

しん‐けんざい【新建材】

  1. 〘 名詞 〙 従来用いられなかった材質のものや、新しい製法によって作りだされた建築材料。テックス、石膏ボード、軽量鉄骨、プリント合板、ビニールクロース、ビニタイルなどの類。〔新住居入門(1963)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「新建材」の意味・わかりやすい解説

新建材 (しんけんざい)

建材についての厳密な定義はないが,通常の概念では比較的最近になって使用されだした建築材料(略称して建材という)の総称として用いられる。この中には在来の建材として使用されてきたものに対する代替材料としての新建材もあるし,今までにまったく使用されることのなかった材料としての新建材もある。前者の例としては木製サッシュに代わるアルミサッシュ,木ずりに代わる石こうボードなど,後者の例としては軽量気泡コンクリートALC),シーリング材(目地まわりに充てんする合成樹脂や合成ゴムのペースト状材料。コーキング材ともいう)などである。また,プラスチックたたみ,油性ペイントに代わる合成樹脂系塗料,軽量形鋼,人工軽量骨材,各種の化粧合板などのように,在来の建材を構成する素材を改良したり,形状寸法をかえたりすることによって,新しい性能を加えたり,品質を向上させたりしたものも新建材と呼ばれる。しかし,以上の例は時間の経過とともにすでに新建材とは呼ばれなくなったものが多い。新建材は時代とともに変化するものであって,建築材料としての存在価値が認められて定着するまでの間は新建材と呼ばれると解してもよいであろう。一方,感覚的かつ常識的に使われている新建材のイメージは,最近になって開発,製品化され市場に出てきたものであって,主としてプラスチック系,木質系,繊維系などの軽量でかつ燃えやすいもので,形はシート状か板状で,おもに化粧仕上げに用いられる非構造材料である。

 建築基準法では使用が予想される材料についてもろもろの規定がなされているが,実際には多くの新建材が出現するので,38条では予想しない特殊な建築材料を用いる建築物については,建設大臣がその建築材料が法に適合すると認めることによって使用できるように措置している。この場合の特殊な建築材料も新建材の一種であると考えることもできる。ただし,法で考えている建築材料はおもに構造用材料や防火材料のことであって非構造用材料や化粧材料のことではない。
建築材料
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新建材」の意味・わかりやすい解説

新建材
しんけんざい

新しく開発された建築材料の俗称。いろいろのものがあるが,なかでもプラスチックを利用したものの進出がめざましい。スチロール,ウレタンなどの断熱材,塩化ビニル,ポリエステルなど壁や家具に使われる板材のほか,化粧板,プラスチック床材などがある。鉄,ガラス,コンクリートなども一時は新建材といってよいものであったが,通常新建材という場合は,主として第2次世界大戦後に開発されたものをさすことが多い。施工性にすぐれ,かつ各種の建築性能や表現効果をねらって多種多様な製品が開発されている。

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