新時代(読み)しんじだい(その他表記)Neue Ära

精選版 日本国語大辞典 「新時代」の意味・読み・例文・類語

しん‐じだい【新時代】

  1. 〘 名詞 〙
  2. それまでと物事傾向などが変わった、新しい時代。
    1. [初出の実例]「最新式の軍艦、最新式の砲、最大速力、而して実に新時代(シンジダイ)の最大海戦」(出典別天地(1903)〈国木田独歩〉下)
  3. ( 形動 ) 衣類服飾品などが、新しく、しゃれた感じに作られていること。また、そのさま。モダン
    1. [初出の実例]「女の断髪は勿論、パラソルや踵(かかと)の低い靴さへ確に新時代(シンジダイ)に出来上ってゐた」(出典:蜃気楼(1927)〈芥川龍之介〉一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新時代」の意味・わかりやすい解説

新時代
しんじだい
Neue Ära

1858~62年にわたるプロシア王国の相対的自由化の時期。プロシアでも三月革命ののちには政治的反動が強まったが,国王フリードリヒ・ウィルヘルム4世の精神病が高じて,王弟ウィルヘルム (のちの皇帝ウィルヘルム1世) が摂政の座につくと,三月革命の首相 R.アウエルスワルトを中心とする穏健自由主義的内閣を任命し,58年の選挙でも自由と保守の勢力関係が逆転したため,プロシアのみならずドイツ全体の政情に変化が起り,沈滞していた自由・統一の運動が再び活気づいた。小ドイツ主義的自由主義者の団体「ドイツ国民協会」の設立などはその表われである。しかし本来軍人気質のウィルヘルムが,まもなくプロシアの陸軍増強に乗出し,61年6月に結成されたドイツ進歩党が同年末の選挙で第1党となり軍事費の増額に反対したのを怒って,翌年3月に内閣を更迭したため,新時代は早くも終り,ビスマルクの時代を迎える。

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