改訂新版 世界大百科事典 「新浦」の意味・わかりやすい解説 新浦 (しんぽ)Sinp`o 朝鮮民主主義人民共和国,咸鏡南道の日本海沿岸にある都市。前面の海上に浮かぶ馬養島が外海からの風波をさえぎり天然の良港を有する。ニシン,スケトウダラなどを主とする日本海漁業の開発とともに都市化が進み,1960年には市制がしかれ,大型冷凍工場,缶詰,造船工業など関連産業が発達し,共和国の中心的な水産業基地となっている。そのほか製紙,ディーゼルエンジン,水産物加工機械などの工場も建設された。1997年から韓,日,米の協力で琴湖地域に軽水炉型原子力発電所が造成中である。執筆者:谷浦 孝雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「新浦」の意味・わかりやすい解説 新浦しんぽ / シンポ 北朝鮮、咸鏡南道(かんきょうなんどう/ハムギョンナムド)にあり、日本海に臨む港市。港は4キロメートル前面に馬養島(ばようとう/マヤント)を囲む天然の良港。湾内は波静かで、白砂の海底はメンタイ(スケトウダラ)の産卵場である。漁期にはメンタイの大群が押し寄せ、北朝鮮第一のメンタイ漁業根拠地である。缶詰工場、水産加工場をはじめ水産研究所、造船所がある。[魚 塘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
百科事典マイペディア 「新浦」の意味・わかりやすい解説 新浦【しんぽ】 朝鮮民主主義人民共和国,咸鏡南道の日本海岸にある港市。前面に馬養島を擁し,二つの岬に囲まれる天然の良港。メンタイ,グチなどの漁獲は全国屈指。水産加工やかん詰の工場をはじめ造船所,漁具工場などがある。15万8000人(1987)。→関連項目咸鏡南道 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by