新関良三(読み)ニイゼキ リョウゾウ

20世紀日本人名事典 「新関良三」の解説

新関 良三
ニイゼキ リョウゾウ

大正・昭和期のドイツ文学者,演劇研究家 共立女子大学教授;埼玉大学名誉教授。



生年
明治22(1889)年8月4日

没年
昭和54(1979)年4月27日

出生地
山形

旧姓(旧名)
平泉

学歴〔年〕
東京帝大文科大学独文科〔大正4年〕

学位〔年〕
文学博士〔昭和13年〕

主な受賞名〔年〕
ゲーテ賞牌(西独政府)〔昭和24年〕,シラー記念牌(西独政府)〔昭和30年〕,日本学士院恩賜賞〔昭和33年〕「ギリシャ・ローマ演劇史」,日本芸術院賞〔昭和33年〕,文化功労者〔昭和42年〕,ギリシャ文化功労勲章〔昭和48年〕

経歴
四高、学習院、東京文理大学の教授を歴任し、昭和24年埼玉大学学長に。29年から共立女子大学教授。この間、33年「ギリシャ・ローマ演劇史」(全7巻)で学士院恩賜賞、芸術院賞受賞。38年学士院会員、42年文化功労者。ほか著書に「現代独逸文学の展望」「日本演劇論」「劇文学の比較研究」「現代ギリシヤ悲劇」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「新関良三」の意味・わかりやすい解説

新関良三
にいぜきりょうぞう
(1889―1979)

独文学者、演劇学者。山形県生まれ。東京帝国大学独文科卒業。旧制四高、学習院教授を経て、第二次世界大戦後、埼玉大学長、共立女子大文芸学部長となる。西洋古典演劇、ドイツ演劇の研究に成果をあげ、主著に『シラーと希臘(ギリシア)悲劇』、『ギリシャ・ローマ演劇史』全七巻がある。後者によって学士院恩賜賞、芸術院賞を受賞。学士院会員、1967年(昭和42)文化功労者。ほかにブルクハルト『ギリシア文化史』の翻訳がある。

高橋英夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「新関良三」の意味・わかりやすい解説

新関良三
にいぜきりょうぞう

[生]1889.8.4. 山形
[没]1979.4.27. 神奈川
演劇学者,ドイツ文学者。 1923年東京大学独文科卒業。 38年『シラーとギリシア悲劇』で文学博士となる。 58年『ギリシア・ローマ演劇史』 (7巻) により日本学士院賞,日本芸術院賞を受賞。『希臘悲劇論』 (2巻) ,『演劇の本質』などの著書のほかに,翻訳『ギリシア文化史』 (J.C.ブルクハルト) ,『シラー選集』などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「新関良三」の解説

新関良三 にいぜき-りょうぞう

1889-1979 大正-昭和時代のドイツ文学者,演劇研究家。
明治22年8月4日生まれ。戦前は四高,学習院の教授,戦後は埼玉大学長などを歴任。「ギリシャ・ローマ演劇史」で昭和33年芸術院賞,学士院恩賜賞。42年文化功労者。昭和54年4月27日死去。89歳。山形県出身。東京帝大卒。旧姓は平泉。著作に「シラーと希臘(ギリシヤ)悲劇」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「新関良三」の解説

新関 良三 (にいぜき りょうぞう)

生年月日:1889年8月4日
大正時代;昭和時代のドイツ文学者;演劇研究家。埼玉大学長
1979年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android