日本芸術院賞(読み)にほんげいじゅついんしょう

知恵蔵の解説

日本芸術院賞

芸術上の功績が顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関、日本芸術院が毎年授与する賞。第1回目の実施は1941年。日本芸術院の会員以外で、優れた芸術作品を制作した人、および明らかに芸術の進歩に貢献する業績がある人に贈られ、賞状、賞牌、賞金が出る。
戦前は帝国芸術院賞と呼ばれた。日本芸術院賞を受賞した人の中からさらに選ばれる恩賜賞がある。恩賜賞、日本芸術院賞ともに、授賞式は毎年6月に行われ、天皇皇后両陛下も出席する。戦中、戦後の一時期を除いて毎年授与されており、2008年度(09年6月挙行)で第65回を迎える。
毎年1月中に日本芸術院の会員が候補者を推薦し、やはり会員で構成される選考委員会でさらに選考が行われる。選ばれるジャンルは日本画、舞踊、音楽、建築、彫塑、小説など幅広い。08年度の受賞者には作家の井上ひさし、能楽シテ方の観世銕之丞(てつのじょう)、同観世暁夫、ピアニストの中村紘子など9名が選ばれた。第1回目の受賞者は洋画家の小磯良平。この他、小説家の川端康成(1952年受賞)、井上靖(59年受賞)、日本画家の東山魁夷(56年受賞)、9代目松本幸四郎(79年受賞)など、著名な芸術家が数多く受賞している。

(富岡亜紀子 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

にほんげいじゅついん‐しょう〔ニホンゲイジユツヰンシヤウ〕【日本芸術院賞】

すぐれた業績を残した芸術家に対して、日本芸術院が毎年贈る賞。昭和16年(1941)帝国芸術院賞として創設、昭和22年(1947)に改称。→恩賜賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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