日吉造(り)(読み)ヒエヅクリ

百科事典マイペディアの解説

日吉造【ひえづくり】

神社建築の一形式。母屋(もや)(内陣)の正面と両側面に庇(ひさし)(外陣)を付け加えた間取りで,屋根の背面が入母屋造の軒先を切り落としたような形になり,左右の庇がすがる破風(はふ)になっているのが特色。回縁をめぐらし,正面中央に階段をかけ階隠(はしかくし)を構える。日吉大社本殿が代表例。

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世界大百科事典内の日吉造(り)の言及

【神社建築】より

…この伊勢神宮の7,8世紀における発展が他の神社の制度や運営に大きな影響を与えたのであって,いくつかの本殿形式の成立もまた,神宮正殿の影響を考えずには理解できないのである。式年造替
【神社本殿の諸形式】
 先に掲げた分類表が示すように,流造,春日造を除く本殿形式として大社造,住吉造,八幡造,日吉造などがあるが,これらの数はきわめて少ない。これらの形式はある特定の神社に固有の形式であって,同じ祭神が他の場所に勧請されたときにその本殿形式が再現される場合を除くと,一般に形式の伝播という現象はなかったと考えてよいであろう。…

【日吉大社】より

…現在の境内の景観は織田信長の焼打ちにあったのち,天正から慶長期に再建したものを受けついでいる。注目すべきは,日吉造と称される本殿形式であり,東西両本宮と宇佐宮本殿に採用されている。日吉造は正面3間,側間2間の母屋(もや)の正面と両側面の3方に庇を付加した形で,母屋の2面に庇をもつ形式(厳島神社など),四面庇の形式(北野天満宮,八坂神社など)に発展する中途の段階の形を固定化したものと考えられ,その起源は天台宗の僧相応(831‐918)が887年(仁和3)に東本宮を造立し,890年(寛平2)に西本宮を同じ形に改造したときにさかのぼる。…

※「日吉造(り)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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