日本常民文化研究所(読み)にほんじょうみんぶんかけんきゅうじょ

百科事典マイペディアの解説

日本常民文化研究所【にほんじょうみんぶんかけんきゅうじょ】

渋沢敬三が1925年に開設した民間の研究所。当初,東京深川の渋沢邸の二階に郷土玩具や民具を収集して,アチック・ミューゼアム(屋根裏博物館)と称したが,第2次大戦中に日本常民文化研究所と改称。1981年に神奈川大学に移譲された。一貫して民具・民俗資料の収集・研究,漁業・水産史の研究を続け,《アチック・ミューゼアム彙報》(52冊)《日本常民文化研究所彙報》(25冊)などの論集・史料集を刊行。同研究所から宇野脩平,宮本常一,河岡武春,網野善彦らが輩出した。

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世界大百科事典 第2版の解説

にほんじょうみんぶんかけんきゅうじょ【日本常民文化研究所】

1925年渋沢敬三により設立された,民具・民俗資料の収集・研究,漁業・水産史の研究を中心とした民間研究所。初め,渋沢邸(東京深川)の物置の2階に生物の標本,郷土玩具などの民具を集め,同好の士と研究をはじめたことから,アチック・ミューゼアム(屋根裏博物館)と名づけられた。42年,官憲の干渉・詮索が著しくなったため,英語の研究所名から日本常民文化研究所と改称された。この間,収集された膨大な民具は,77年に開館された国立民族学博物館にすべて寄贈され,設立の基礎となった。

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