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民俗・民族・民具・生活学者。山口県大島郡東和町(現、周防大島(すおうおおしま)町)生まれ。大阪府天王寺師範学校卒業後、大阪府下小学校、奈良県郡山(こおりやま)中学校教員歴任のかたわら近畿民俗学会で活躍。柳田国男(やなぎたくにお)、渋沢敬三に認められ1939年(昭和14)上京。渋沢の主宰するアチック・ミューゼアム(現、神奈川大学日本常民文化研究所)研究所員となり、以来全国各地を調査、その足跡は日本の隅々に及ぶ。かたがた各地で農業および生活改善にかかわる教育指導を実践。またその調査研究は社会・経済・文化各領域にわたり、独特の民俗学を確立。さらに民具学、旅学(たびがく)、島嶼(とうしょ)学を提唱した。一方、全国離島振興協議会、林業金融調査会、日本観光文化研究所等の設立運営に尽力した。1964~1977年武蔵野(むさしの)美術大学教授。文学博士。周防大島文化交流センター(周防大島町)には、宮本が収集した民俗資料、文献などが収蔵展示されている。
[高松圭吉 2019年2月18日]
『宮本常一著『瀬戸内海の研究』(1965/復刊・1992・未来社)』▽『『宮本常一著作集』全50巻(1967~2008・未来社)』
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1907.8.1~81.1.30
昭和期の民俗学者。山口県出身。大阪にでて,小学校教員のかたわら民俗学の道に入る。1954年(昭和29)上京,渋沢敬三のアチック・ミューゼアム(日本常民文化研究所)に入り,全国各地への旅を続ける。柳田国男の民俗学とは一線を画し,非農業民を含めた常民文化の特質を追究した。とくに海からの視点をもち,離島振興に努めた。膨大な旅と,郷里で体験した生活記録を背景に,「忘れられた日本人」「家郷の訓(おしえ)」など数多くの著作をまとめた。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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