日本大百科全書(ニッポニカ) 「星座早見盤」の意味・わかりやすい解説
星座早見盤
せいざはやみばん
星座早見ともいう。天球を平面化したもので、任意の月・日・時刻における星空のようすを簡単に知ることができるようになっている。天の北極を中心に星座を描いた円盤に、楕円(だえん)形の窓をもつ円盤を重ね合わせ、両方の円盤の外周に刻まれた月日の目盛りと時刻目盛りを合致させると、見たい月日のその時刻の星空のようすが楕円形の窓に現れる仕組みになっている。北半球用では、南の地平近い星座の形が実際の形より大きくゆがんで描かれているのが欠点である。天球に似せた椀(わん)形のもの、星座の絵を描き込んだもの、星が蓄光インキで蛍光を放つように光るものなど、さまざまにくふうしたものが発売されている。また星座早見と同様に、コンピュータ画面上に星空シミュレーションをするための星座ソフトも発売されている。
[藤井 旭]
『磯部琇三著『星空へのガイドブック――スカイウォッチングを楽しもう』(1988・丸善)』▽『藤井旭著『星が光る星座早見図鑑』(1995・偕成社)』▽『藤井旭著『ヴィジュアル版星座図鑑』(1999・河出書房新社)』▽『日本天文学会編『三省堂世界星座早見』(2003・三省堂)』▽『藤井旭企画・構成『万能星座早見』各年版(誠文堂新光社)』