春日政治(読み)カスガマサジ

デジタル大辞泉 「春日政治」の意味・読み・例文・類語

かすが‐まさじ〔‐まさヂ〕【春日政治】

[1878~1962]国語学者。長野の生まれ。奈良女高師・九大教授。平安初期の古経典を研究、訓点語学の基礎を築く。「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」で学士院賞。他に「仮名発達史序説」など。

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20世紀日本人名事典 「春日政治」の解説

春日 政治
カスガ マサジ

大正・昭和期の国語学者 九州帝国大学名誉教授



生年
明治11(1878)年4月5日(戸籍:4月1日)

没年
昭和37(1962)年6月30日

出生地
長野県

学歴〔年〕
京都帝大文科大学文学科〔明治44年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和10年〕

主な受賞名〔年〕
日本学士院賞〔昭和20年〕

経歴
奈良女子高等師範学校教授、九州帝大教授を歴任。昭和14年退官し、名誉教授。20年「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」で学士院賞を受賞、25年学士院会員となった。奈良、京都の古寺の訓点資料を調べその体系的総合的な研究を行った。訓点資料を中心に国語史研究を進め、仮名文字や文体論的研究でも業績を残した。著書は他に「仮名発達史序説」「古訓点の研究」「国語叢考」「万葉片々」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

百科事典マイペディア 「春日政治」の意味・わかりやすい解説

春日政治【かすがまさじ】

国語学者。長野県生れ。京大文学科卒。国語史,ことに仮名や古訓点の研究に業績が多い。主著は《西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究》《国語叢考》《古訓点の研究》等。著作集9巻がある。
→関連項目国語学

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「春日政治」の解説

春日政治 かすが-まさじ

1878-1962 大正-昭和時代の国語学者。
明治11年4月1日生まれ。奈良女高師教授をへて大正15年(1926)九州帝大教授となる。平安時代初期の古経典を調査して訓点語学の基礎をきずいた。昭和20年「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」で学士院賞。昭和37年6月30日死去。84歳。長野県出身。京都帝大卒。著作はほかに「仮名発達史序説」など。

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367日誕生日大事典 「春日政治」の解説

春日 政治 (かすが まさじ)

生年月日:1878年4月5日
大正時代;昭和時代の国語学者。九州帝国大学教授
1962年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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