デジタル大辞泉 「春眠暁を覚えず」の意味・読み・例文・類語 春眠しゅんみん暁あかつきを覚おぼえず 《孟浩然「春暁」から》春の夜はまことに眠り心地がいいので、朝が来たことにも気付かず、つい寝過ごしてしまう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「春眠暁を覚えず」の意味・読み・例文・類語 しゅんみん【春眠】 暁(あかつき)を覚(おぼ)えず ( 孟浩然の「春暁詩」の「春眠不レ覚レ暁、処処聞二啼鳥一」から ) 春の夜は短い上に、気候がよく寝心地がよいので、夜の明けたのも知らずに眠りこんで、なかなか目がさめないという意。[初出の実例]「春眠暁(シュンミンアカツキ)を覚(オボ)えずと、詩に聯(つら)ねし如く、春の睡気にとろとろと一睡催し」(出典:歌舞伎・鼠小紋東君新形(鼠小僧)(1857)五幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
故事成語を知る辞典 「春眠暁を覚えず」の解説 春眠暁を覚えず 春の眠りの心地よさをいうことば。 [使用例] いつの間に眠り、いつの間に眼が醒めたのか、記憶はハッキリしていない。正に鶏鳴荘の春眠、暁を覚えずである[尾崎士郎*人生劇場 望郷篇|1952] [由来] 七~八世紀の中国、唐王朝の時代の詩人、孟もう浩こう然ねんの「春しゅん暁ぎょう」という詩の一句。全体では、「春眠暁を覚えず、処々しょしょに啼てい鳥ちょうを聞く。夜来風雨の声、花落つること知る多少(春の眠りは心地よくて、明け方になったのも気がつかず、鳥があちこちでさえずる声で目を覚ます。そういえば昨晩から雨の音がしていたが、花はどれほど散っただろうか)」とうたっています。 出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
ことわざを知る辞典 「春眠暁を覚えず」の解説 春眠暁を覚えず 春の夜の眠りは、夜が明けたことも気づかないほど心地よく、なかなか目が覚めない。 [使用例] 四月十三日、眠りの楽しい時である。春眠暁を覚えず、所々に啼鳥を聞く――朝寝をするに一番いい時。七時すぎ八時近くなっても武蔵は起き出てこない[直木三十五*巖流島|1927] [解説] 孟浩然の詩「春暁」の一節ですが、今日では、決まり文句の一種としてよく使われます。 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報