コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

暦算全書 れきさんぜんしょ Li-suan quan-shu

3件 の用語解説(暦算全書の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

暦算全書
れきさんぜんしょ
Li-suan quan-shu

中国の暦算書。清初の梅文鼎の撰。 75巻。暦学,数学に関する著述およそ 29種を集めたもの。原刊本の年次は不詳であるが,雍正1 (1723) 年に刊行された魏氏兼済堂本が広く流布された。日本にはこの兼済堂本が輸入され,将軍徳川吉宗の命を受けて中根元圭が訓点を施した和刻本がある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

れきさんぜんしょ【暦算全書 Lì suàn quán shū】

中国,清朝を代表する暦算学者梅文鼎の全著をほぼ網羅したもので,1723年(雍正1)に出版された。《梅氏暦算全書》ともいう。29種,76巻より成る。梅文鼎の全集としては,少しく異同はあるが,孫の梅成(ばいこくせい)(1681‐1763)が編集した《梅氏叢書輯要》がある。《暦算全書》は出版後まもなく日本に伝わり,改暦を志していた8代将軍徳川吉宗はこの書の解読を中根元圭に命じた。元圭が返り点,送り仮名を施した《暦算全書》は現在宮内庁に残っている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

暦算全書
れきさんぜんしょ

中国、清(しん)朝初期の暦算学者梅文鼎(ばいぶんてい)の数学・暦学に関する80種に及ぶ著書のうち、29種76巻を集録して、1723年兼済堂で刊。文鼎は漢訳の暦算書を通じ西洋の暦算学に精通した。のちに孫の梅穀成(ばいこくせい)(1681―1763)は『暦算全書』を改編して、『梅氏叢書輯要(そうしょしゅうよう)』62巻を編集した。『暦算全書』は日本には1726年(享保11)に舶載し、8代将軍徳川吉宗(よしむね)はその訳述を数学者の建部賢弘(たけべかたひろ)に命じたが、建部の弟子の中根元圭(なかねげんけい)がこれに訓点送り仮名を付し、賢弘がこれに序を書いて上呈した。この書の伝来により本邦に三角法をはじめ西洋数学が広まり、日本の暦算学に大きく貢献をした。[渡辺敏夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の暦算全書の言及

【中国数学】より

…康熙帝の時代には清朝を代表する数学者梅文鼎が活躍し,伝統的な天文学・数学を研究するとともに,ヨーロッパのそれをよく消化した。彼の著書は1723年(雍正1)に《暦算全書》として刊行されたが,これには中国・西洋の暦算学がよく折衷されている。梅文鼎の著作は別に孫の梅成の手で1761年(乾隆26)に《梅氏叢書輯要》の名で刊行されているが,この中に〈杜氏の法〉というのがみえる。…

【梅文鼎】より

…早くから明の大統暦を学んだが,《崇禎暦書》を入手してから西洋の天文学・数学を研究し,中西の天文学を比較して《暦学疑問》を著した。また《暦算全書》(1723)は享保年間(1716‐36)に日本にもたらされ,球面三角法などを伝えた。孫の梅成(1681‐1763)は《律暦淵源》100巻の勅撰事業に力があった。…

※「暦算全書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

暦算全書の関連キーワード戴震梅文鼎李善蘭鼎の沸くが如し算学三子主席清朝代表権代表的

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone