書写す(読み)カキウツス

デジタル大辞泉 「書写す」の意味・読み・例文・類語

かき‐うつ・す【書(き)写す】

[動サ五(四)]記載されている文字文章・絵などを、別の紙にそのとおりに書く。写し取る。「古文書を―・す」
[類語]写す書き取る転記する謄写する筆写する手写する書写する臨写する透写するなぞるトレースする転写する・拓本

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「書写す」の意味・読み・例文・類語

かき‐うつ・す【書写】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 文字、絵などを見て、それに似せ、またはその通りに書き取る。写し取る。
    1. [初出の実例]「もしこの三世三劫の諸仏の名をききて或はよくかきうつし」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
    2. 「物語・集などかきうつすに」(出典:枕草子(10C終)七五)
  3. 人の性格物事状態などを、絵や文章に書いて表わす。描写する。
    1. [初出の実例]「勝り劣らぬ両女の実意、なかなか筆には書写(カキウツ)し難し」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)四)

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