精選版 日本国語大辞典 「曾」の意味・読み・例文・類語 ひ【曾】 〘 接頭語 〙 血縁関係を表わす語についてさらに一代離れた関係にあることを示す。「ひじじ」「ひまご」など。そう。ひい。 ひい【曾】 〘 接頭語 〙 =ひ(曾) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「曾」の解説 曾そね 山梨県:東八代郡中道町上曾根村曾現上曾根・下曾根一帯に比定される。甲斐源氏の曾禰厳尊が本拠にしたという。弘安五年(一二八二)身延(みのぶ)を出発して池上(いけがみ)(現東京都大田区)に向かった日蓮は、九月一〇日曾禰に一泊している(日蓮上人註画讃)。日興の父大井(おおい)庄司入道の娘が曾禰小五郎の妻となっており(京都本満寺蔵弘安四年四月二五日付本尊曼荼羅)、同人宅に宿泊したのであろう。「一蓮寺過去帳」の文明一二年(一四八〇)三月二八日供養の量阿弥陀仏に「曾祢」、天文一一年(一五四二)三月七日供養の妙寿大師にも「曾祢」と注記される。 曾そ 長崎県:下県郡豊玉町曾中世、仁位(にい)郡内にみえる地名。永徳二年(一三八二)一〇月一三日の宗隆茂書下(仁位郷判物写、以下断りのない限り同判物写)に「にいの郡内そ野左近」とみえ、宗隆茂(澄茂)から「地之宗上山村の壱まき村の馬船の山斗うり口かい口」(船の通航にかかわる公事などか)が子々孫々まで免じられている。明徳三年(一三九二)扶持をする「にいの都の内、そのさゑもん三郎かきやう弟の事」などのうちとくに右馬五郎・彦八は、国の公事を免じられた(同年一二月二三日「宗頼茂書下」町人宗家判物帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報