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有色体 ゆうしょくたいchromoplast; chromoplastid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

有色体
ゆうしょくたい
chromoplast; chromoplastid

葉緑体以外の植物色素体で,カロテン,キサントフィル,ルテインなどのカロテノイドや,トマト,ニンジンなどのもつ色素体がある。これらの色素体は,葉緑体からクロロフィルが脱落してできるといわれている。多量に蓄積されてくると,種々の形状をもった結晶となって析出してくる。有色体の特徴は,クロロフィルを含まないので,炭酸同化にはまったく関係しないことで,雑色体とか黄色体という呼び方で扱われることもある。

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デジタル大辞泉の解説

ゆうしょく‐たい〔イウシヨク‐〕【有色体】

植物の果実・花びら・根や黄化した葉などに含まれる色素体。多量のカロテノイド色素を含み、葉緑素は含まない。雑色体。

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大辞林 第三版の解説

ゆうしょくたい【有色体】

葉緑体以外の色素体。光合成は行わない。カロテン・キサントフィル・ルテイン・リコピンなどの色素を含む。トウガラシ・ウリ・トマトの果実、ニンジンの根などにみられる。雑色体。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

有色体
ゆうしょくたい

遺伝子レベルでの調節によって、クロロフィルは合成しないが、カロチノイドを盛んに合成するようになった色素体のことで、雑色体ともいう。プロプラスチドから直接に分化して有色体となることもあるが、葉緑体のクロロフィルが分解消失してもカロチノイドが保持されたり、または追加合成されて有色体となることもある。いずれにしてもチラコイドは退化するが、そのかわりに多量のカロチノイドがたまり、ときには結晶状をなしている。トウガラシやトマトの果実、ニンジンの根、ヒマワリ、キンポウゲ、タンポポなどの花びらの細胞にみられる。なお、有色体あるいは雑色体という語は、葉緑体との関係で紛らわしいため、最近では黄色体とよばれることが多くなっている。[佐藤七郎]

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世界大百科事典内の有色体の言及

【葉緑体】より

…葉緑体の発達,退化の制御のしくみはよくわかっていないが,サイトカイニンは葉緑体の発達を促進し,退化を抑制する。有色体chromoplastを含む果実の場合には,果実の成熟時に葉緑体のチラコイドが崩壊し,多量のカロチノイドを含むプラスト顆粒またはカロチノイドの結晶で満たされ有色体となる。
[化学反応]
 光を受けて光合成を行っている葉緑体は(1)細胞質でのショ糖合成の基質としてジヒドロキシアセトンリン酸を細胞質へ放出するほか,(2)ジヒドロキシアセトンリン酸と3‐ホスホグリセリン酸およびオキサロ酢酸とリンゴ酸のシャトルshuttleを使って,間接的にATPを細胞質へ運び出す(図7)。…

※「有色体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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