親鸞(しんらん)の消息(しょうそこ)集。1333年(元弘3・正慶2)親鸞の曽孫(そうそん)覚如(かくにょ)の子の従覚(じゅうかく)が編纂(へんさん)。内題に「本願寺親鸞大師御己証并辺州所々御消息等類聚鈔(るいじゅうしょう)」とあるように、親鸞の信仰体験を記した法語(己証)3通と、門弟に宛(あ)てた書簡(消息)18通を収める。なかでも第五通目のいわゆる「自然法爾(じねんほうに)」消息は、親鸞の最晩年の境地を示すものとして著名である。従覚の原本は火災で失われ、覚如の門弟である乗専(じょうせん)が1342年(興国3・康永1)に書写したものが、もっとも古い写本である。
[大桑 斉]
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...