本字(読み)ホンジ

デジタル大辞泉 「本字」の意味・読み・例文・類語

ほん‐じ【本字】

仮名文字に対して、漢字真名まな
略字俗字などに対して、正体の漢字。正字
ある漢字のもととなった漢字。
[類語]漢字真名国字親字簡体字俗字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本字」の意味・読み・例文・類語

ほん‐じ【本字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仮名に対して、漢字をいう。男文字。真字(まな)
    1. [初出の実例]「をれも本字(ホンジ)は知ていれども、わざといはなんだといふ」(出典咄本・当世手打笑(1681)三)
  3. 略字に対して、本体の正式な漢字。
    1. [初出の実例]「本字は小柄杓といふ字なんだ」(出典:落語・親の無筆(1895)〈禽語楼小さん〉)
  4. ある漢字のもととなった漢字。また、国字に対して本来の中国の漢字。
    1. [初出の実例]「榊(サカキ)は本字なし」(出典:日本書紀桃源抄(15C後))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android