本阿弥日洲(読み)ホンアミ ニッシュウ

20世紀日本人名事典 「本阿弥日洲」の解説

本阿弥 日洲
ホンアミ ニッシュウ

昭和・平成期の刀剣研磨師 本阿弥宗家22代目。



生年
明治41(1908)年2月23日

没年
平成8(1996)年7月13日

出生地
東京

本名
本阿弥 猛夫

学歴〔年〕
大倉商〔大正12年〕卒

経歴
明治、大正期の名人といわれた平井千葉の長男として生まれ、大正9年父に刀剣の研磨と鑑定を学ぶ。のち本阿弥琳雅に師事。昭和3年本阿弥家の養子となり(本阿弥宗家第22代)、同家に伝わる“家研ぎ”を継承。10年頃から陸軍内務省の軍刀審査員となる。23年日本美術刀剣保存協会、25年文化財保護委員会(現・文化庁)などの審査員を歴任し、45年日本刀古代研磨技術保存会幹事長に就任。またボストン、メトロポリタン両美術館にある刀剣の調査を行なった。50年人間国宝

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本阿弥日洲」の意味・わかりやすい解説

本阿弥日洲
ほんあみにっしゅう
(1908―1996)

刀剣研磨師。本名猛夫(たけお)。刀剣の研磨・鑑定を業とする平井千葉(ちば)の長男として東京に生まれる。父について研磨・鑑定の手ほどきを受け、15歳から同業の本阿弥琳雅(りんが)(成善(せいぜん))に師事。19歳で琳雅の養子となる。本阿弥家は光心(こうしん)の三男光意(こうい)の興した家系で、15代平十郎(へいじゅうろう)成重は金肌拭(かなはだぬぐ)い法を発案した近代研磨の創始者。養父琳雅がこの家督を継ぎ、実父千葉は明治から大正末まで活躍して名人とうたわれたが、日洲はこの両者から刀剣の研磨と鑑定を学んだ。1975年(昭和50)刀剣研磨で重要無形文化財技術保持者に認定された。

[小笠原信夫 2018年7月20日]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「本阿弥日洲」の解説

本阿弥日洲 ほんあみ-にっしゅう

1908-1996 昭和-平成時代の刀剣研ぎ師。
明治41年2月23日生まれ。父の平井千葉(ちば),のち本阿弥琳雅(りんが)に師事。昭和3年本阿弥家の養子となる。伊勢神宮宝刀をはじめ,伝統的な刀剣類の研磨で知られた。文化財保護委員会審査委員などをつとめ,50年刀剣研磨で人間国宝。子の本阿弥光洲も人間国宝。平成8年7月13日死去。88歳。東京出身。大倉商業(現・東京経済大)卒。本名は猛夫。

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367日誕生日大事典 「本阿弥日洲」の解説

本阿弥 日洲 (ほんあみ にっしゅう)

生年月日:1908年2月23日
昭和時代;平成時代の刀剣研磨師。本阿弥宗家22代目;人間国宝
1996年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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