日本歴史地名大系 「本願寺八幡別院」の解説 本願寺八幡別院ほんがんじはちまんべついん 滋賀県:近江八幡市八幡町寺内町本願寺八幡別院現在の滋賀県近江八幡市北元(きたもと)町、近世の寺内(じない)六町の一つ、寺内北町の中ほど西側に位置する。浄土真宗本願寺派。本尊は阿弥陀如来。近世には金台(こんたい)寺と号した。堅田本福(かたたほんぷく)寺(現滋賀県大津市)一一代明式が享保六年(一七二一)に編録した白馬紀行(同寺蔵)や諸国御坊由緒書(龍谷大学蔵)などによれば、はじめ本願寺顕如によって安土(あづち)(現同県安土町)に建立され、織田信長によって安土の町屋が蒲生(がもう)野に移されようとした時、同じく寺基を移すべく門徒によって堂舎の寺地の選定までなされたという。これは天正一〇年(一五八二)の本能寺の変により実現せず、安土城下の八幡城下への移転にともない同一四年当寺も寺基を移し、文禄年間(一五九二―九六)には寺内町として六町が与えられたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by