東九州自動車道(読み)ひがしきゅうしゅうじどうしゃどう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東九州自動車道」の意味・わかりやすい解説

東九州自動車道
ひがしきゅうしゅうじどうしゃどう

北九州市を起点として、九州の東側、大分、宮崎鹿児島の各県を結び、鹿児島市に至る延長約436キロメートルの高速道路。沿線には、多くの重要港湾や空港および北九州市、大分市、宮崎県延岡(のべおか)市などに代表される生産拠点都市が位置しており、これら海・空の交通拠点や生産活動の場などを有機的に結ぶ。東九州の産業・経済の発展に重要な役割を果たすほか、九州縦貫自動車道九州横断自動車道とともに広域的なネットワークを形成し、九州の一体的浮揚への寄与が期待されている。2012年(平成24)3月時点で、約139キロメートルが開通している(管理は西日本高速道路)。大分県佐伯(さいき)市―延岡市間、宮崎県宮崎市清武(きよたけ)地区―同日南(にちなん)市間、鹿児島県志布志(しぶし)市―同曽於(そお)市間延べ122キロメートルについては、国土交通大臣が整備主体となる新直轄方式で建設されている。

[下保 修]

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百科事典マイペディア 「東九州自動車道」の意味・わかりやすい解説

東九州自動車道【ひがしきゅうしゅうじどうしゃどう】

福岡県北九州市から,大分県大分市,宮崎県宮崎市などを経て鹿児島県霧島市へ至る高速自動車国道で,計画総延長約327km(重複区間や,自動車専用道路区間を除く)。北九州JCTで九州自動車道と,日出JCT・大分米良ICで大分自動車道と,清武JCTで宮崎自動車道とそれぞれ接続し,九州東岸を南北に貫く重要な役割を果たしている。このうち福岡県北九州市〜宮崎県宮崎市にかけては,宇佐別府道路・延岡南道路など一部自動車専用道路区間を介して1本につながっている。また鹿児島県内も,自動車専用道路の隼人道路を介して九州自動車道とつながり,現在鹿屋串良JCTまで開通しているが,残る宮崎県日南市〜鹿児島県志布志市間は2015年5月現在,開通のめどが立っていない。

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