東員(読み)とういん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東員」の意味・わかりやすい解説

東員(町)
とういん

三重県北部、員弁郡(いなべぐん)の町。1954年(昭和29)大長(おおなが)、稲部(いなべ)、神田(かんだ)の3村が合併して東員村となり、1967年町制施行。三岐鉄道(さんぎてつどう)北勢線、国道365号、421号が通じ、東海環状自動車道(国道475号)の東員インターチェンジがある。員弁川中流に位置し、沿岸低地段丘水田桑畑が広がる農村であったが、四日市(よっかいち)市、桑名(くわな)市に隣接し交通も便利なため1975年ごろから鍛造、繊維、ゴム、セメント工場が立地し、住宅団地などが進出して都市化が著しい。4月の猪名部(いなべ)神社の大社(おおやしろ)祭には上げ馬などの神事が行われる。面積22.68平方キロメートル、人口2万5784(2020)。

[伊藤達雄]

『『東員町史』(1989・東員町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「東員」の意味・わかりやすい解説

東員[町] (とういん)

三重県北部,員弁(いなべ)郡の町。人口2万5661(2010)。町内を南東流する員弁川の沖積平野が町域の大部分を占め,穀倉地帯となっている。米麦作を中心に養蚕,畜産を営む農業の町であったが,近年,北部丘陵地で住宅開発が進められ,都市化が進んでいる。近鉄北勢線(現,三岐鉄道北勢線),国道365号,421号線が通り,隣接する桑名,四日市両市への通勤者が多い。式内社の猪名部神社は古代の猪名部氏にゆかりが深く,毎年4月には上げ馬神事や流鏑馬(やぶさめ)神事などが奉納される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「東員」の意味・わかりやすい解説

東員[町]【とういん】

三重県北部,員弁(いなべ)郡の町。員弁川中流の沖積平野を占め,米作などを行う。桑名・四日市両市に隣接し,タイヤ製造などの企業が進出している。三岐鉄道北勢線が通じる。22.68km2。2万5661人(2010)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android